広島にある、お好み焼きの「みっちゃん総本店」。言うまでもなく広島のお好み焼きを最初に焼いたお店です。そういうことから、このお店のお好み焼きは広島のお好み焼きの中でも、最もクラッシックでスタンダードだと思うんですね。広島の色々なお好み焼きの特徴を書いているこの記事でもご紹介しているとおり、広島のお好み焼き店は、みっちゃんによく似た焼き方ではじめられ、ここからアレンジして独特の焼き方をされたりしているお店が多いんです。
ちなみに、この「みっちゃん」ですが、整理すると5系統になるようです。「総本店」系(5店舗)、新天地みっちゃん(単独店)、みっちゃんいせや系(3店舗)、橋本町みっちゃん大田屋、それと、「みっちゃん横川」系ですね。
これらの「みっちゃん」は、創業者の暖簾分けだったり、ご家族の方が嫁ぎ先で始められたお店なんですね。それだけ、「みっちゃん」は、広島のお好み焼きに大きな影響を与えたお店でもあります。
このほかに、広島にはみっちゃん総本店の創業者まで遡っても、まったく関係のない「みっちゃん」という名前のお店もあるんですね。「みっちゃん」の文字の形(ロゴ)も違うので、見ればすぐに分かります。ある方法で調べましたところ、総本店とは全く関係のない「みっちゃん」というお好み焼き店は、広島市内に2~3軒、県内では6~7軒みつかりました。
みっちゃんのお好み焼きを食べる
観光客の方がよく、広島にはたくさんのお好み焼き屋があるんだけど、結局どこに行けばいいかという質問をされることがあります。まぁ、当サイトでオススメするお好み焼き店はあるのですが、それは別にして、広島のお好み焼きの事をよく知りたい方には、みっちゃんか、またはそのお弟子さんなどが経営されているお好み焼き店に行かれることをオススメします。
最近は、みっちゃんにならんで人気のある「八昌」というお店や、新しい焼き方を研究されている「電光石火」というお店もあります。けれども、広島のお好み焼きがどんなものか知るためには、この、クラッシックでスタンダード、またはそれに近い広島のお好み焼きを食べるのが良いと思うんですね。
ところで、「みっちゃん」は八丁堀の総本店が有名です。しかし、わたしが具体的にどこかのお店をオススメする場合、この八丁堀の総本店ではなく、総本店なら雅店か地蔵通り店、または新天地みっちゃんをオススメします。その理由は、八丁堀の総本店はあまりにも有名なために、お店のキャパに対してお客さんが完全にオーバーフローしているんですね。入店できるまでの待ち時間が、すごく長いいんです。それに加え、このお店は鉄板ではなくお皿でお好み焼きを提供しているので、広島の人から見ると物足りないお好み焼きなんですね。その点で、地蔵通り店と新天地みっちゃんは大きな鉄板があって、原則として鉄板での食事が可能な造りになっています。雅店はそごう内にあるテナント店なので待ち時間がある場合でもその間に色々なことができたり予約することも可能です。食事は、鉄板または鉄板皿で可能です。
また、歴史あるみっちゃんですから、過去にこのお店で修行されていたりするお弟子さんも多くいらっしゃいます。そんなお好み焼き店では多少の違いはあれ、みっちゃんのお好み焼きとよく似た焼き方をされています。その中でも、いっちゃんさん、貴家。さん、くろべえさん、かんらん車さんなどはオススメです。
中には広島に2泊以上して、お好み焼き店に数店舗行きたいから、何軒か教えてくれと言われるような方もいらっしゃるんですね。そういう気合の入った方こそ、まず最初に行ってほしいのが、このみっちゃん系です。その上で、最近流行の八昌系や電光石火などに行けば、広島に昔からあるクラッシックなお好み焼きとの違いや、広島のお好み焼きの進化のようなものを感じることができると思います。
※写真は上から新天地みっちゃんさん、くろべえさん、貴家さん、かんらん車さんのお好み焼き
広島のお好み焼きを知るには、まずは、このみっちゃん系のお好み焼きを一枚食べてみることをオススメします。