たけはら町並み保存地区にある「酒蔵交流館」。ここが「宝寿」「龍勢」を造られている藤井酒造さんです。
今回は、その藤井酒造さんの「宝寿 純米酒 生一本」を試してみました。
宝壽は、藤井酒造さんで伝統的に造られているお酒です。「生一本」というのは生酒のことではなく、一箇所の製造所で作られた混じりけのない純米酒という意味だそうです。
純米酒といえば、まず、まろやかさを想像してしまいます。このお酒は純米酒なのですが辛口で、味もすこし濃い目の酒なんですね。口を付けたら日本酒っぽい香りと味がします。それでいて、喉には軽快に通り、その感触がいいんですね。そして、あとには香りが心地よく残る、そんなお酒です。
このお酒の日本酒度は2.0、これは一般的な純米酒とほぼ同じなんですが、酸度が1.8と高く、辛口に分類されるんですね。本醸造のアルコール分の辛さとは違い、純粋にお米で作られた酒っぽい辛さの辛口です。
冷酒でも十分飲むことができますが、ぬる燗もいいと思います。すこし濃い目の味なので、鍋物や小料理に合いそうです。
藤井酒造さんは、たけはら町並み保存地区内にある「酒蔵交流館」が蔵元です。ここに行けば、酒造りの展示を見たり試飲をすることができます。