西岩国駅

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西岩国駅は、岩国駅から岩徳線(または錦川清流鉄道)に乗って最初の駅です。ここは錦帯橋から最も近い駅、駅舎にも錦帯橋のデザインが取り入れられています。

もともと岩国という街は、江戸時代から昭和のはじめ頃までは、城下町としても商店街なども、この現在の西岩国駅から錦帯橋のあたりが中心地であり、最も栄えていたんですね。昭和になって軍の基地が重要になっていくとともに、岩国の中心地も麻里布地区に移っていったんです。

この駅はそんな岩国の歴史が垣間見えるんですね。まず最初に駅ができたのが昭和のはじめです。この駅は「山陽本線の岩国駅」として作られたんですね。山陽本線が海側を大回りしている麻里布(今の岩国)・櫛ケ浜間、ここを直線にするために岩徳線が作られて、実際に10年ほどは山陽本線として使用されました。その当時は、「岩国行き」という列車はこの駅が終着地点で、多くの列車が乗り入れて、駅や列車は錦帯橋の観光客や繁華街へ向かう人であふれていたと言われます。

 

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昭和のはじめに作られた、「重要な駅」ということもあり、造りもすごく重厚なんですね。基礎構造は木造ですが外観は石造りになっています。

JRがまだ国鉄だった30年ほど前は、山陽本線や呉線の重要な駅はこれと似たような造りでしたね。今は、ほとんどの駅舎が建て替えられてしまい、この状態で実際に使用されていること、いや残っていること自体とても珍しいです。

駅舎は、正面から見て左側が駅長室と職員室、そしてきっぷ売り場。正面に改札口とその右に待合室と売店という作りだったんだと思われます。駅舎を右側に出たところには、屋外の団体用改札口とトイレがあります。

現在は文化財にも登録され、テレビドラマの撮影などにも使用されたリします。

 

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こんな感じで、改札口や窓、扉。これが当時の木製のものがそのまま残っていて、なんともいえない味があるんですね。歴史ある造りです。

 

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ホームは3本。15両くらいの列車でも十分対応できる長さがあります。現在レールが敷かれているのは、3本のうち2本のホーム、そして列車は2両編成が主です。屋根付きホーム。そしてローカル線ではあまり見ることのない連絡橋、これはなつかしい木造屋根付きです。

無人駅ですので、駅のホームにも自由に入ることができます。

 

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時刻表と、JRのきっぷ自動販売機が設置されています。この駅にはJRの列車以外に岩国・錦町間を走る清流鉄道も乗り入れています。少しややこしいのですが、JR区間の岩国・川西間では、清流鉄道の列車に乗る場合でもJRのきっぷで乗車します。そこから先の錦町方面に乗る場合は列車内できっぷを購入します。

時刻表が貼られているところは、国鉄時代に切符売り場窓口だったところです。

 

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現在、駅舎は岩国市の所有になっています。建物の一部をNPO法人が展示室として使用されていて、駅舎管理も委託されています。

 

西岩国駅から錦帯橋へ

西岩国駅から錦帯橋までは徒歩で約20分、この徒歩コースはオススメです。歴史ある古い町並みを通るこのコースを車で走ってみました。この道は、自家用車で西岩国駅から錦帯橋方向、もしくは徒歩の場合に利用できます。バスで錦帯橋に行く場合は、この道ではなく国道経由になりますので、バスの場合は便数の多い岩国駅から乗る方が便利です。

 

西岩国駅
場所 錦見六丁目15-1
JRを利用して西岩国駅に行くには、岩国駅から岩徳線か錦川鉄道に乗れば次の駅です。列車はおよそ30分毎にあります。
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