胡桃屋さんも、私が今年行った数あるお好み焼き店の中で、「特にオススメ」をしたいお店のひとつなんですね。近くには二号店もありますが、今回は元祖店の方に行ってみました。
お店は、基町パーキングの正面のヤマハリビングのショールームの左側の細い路地にはいって、すぐに左側に胡桃屋の看板があるビルがあり、その2階にあります。ひっそりと佇む、という表現がピッタリの場所ですが、ミシュランガイド広島に掲載されてからは、行列ができるようになったようです。
ここは、みっちゃん総本店の本店からも近い場所です。観光客の方も、最近は事前によく調べている方もおられるようですね。みっちゃんの行列を見て胡桃屋さんに回ってこられる方もいらっしゃるようです。
胡桃屋さんの特徴のひとつは、この写真のキャベツの量と生地の大きさだと思うんですね。キャベツは普通のお好み焼きよりも多く、そしてご覧のとおり円形の生地が小さい。この状態で生地の縁が水分で波打つくらいまで、時間をかけて蒸し焼くんです。その後、広がったキャベツを、ちょっとだけ抑えて高めにまとめ、麺の上へと持っていきます。
見てください。この鮮やかなキャベツ。これが、融ける直前のような状態まで蒸し焼かれた部分と、ほんの少しシャキシャキ感が残ってる部分があって、もう、すごく食感がいいんですね。そして何よりもキャベツがうまい。もう、お好み焼きはキャベツなんだって、改めて思わせるようなお好み焼きなんです。
そして、この上に乗っているネギ。これは自家製無農薬ということなんですね。別ケースに入って出てくるんですが、これ無料って。いや、ありがたいです。
そして、胡桃屋さんのもう一つの特徴。それが、この仕上がりの麺の状態なんですね。いそのの生麺を使われているんですが、茹で上げ後に鉄板上で、まず丸い形に整えてからラードをかけて焼くんです。そうすると鉄板に接している側、この写真で見えている側なんですけど、麺と麺がくっつく形に焼きあがるんです。
お好み焼きの麺ってラーメンや焼きそばのようにツルツルっと食べるわけではなく、大きなお好み焼きを一口大に切って食べる、麺もその一部なので一本一本バラバラである必要はありません。このように麺がくっついているほうが、ヘラを刺した時に麺がバラバラにならないんですね。お好み焼きの各「層」と一緒に麺もヘラにうまい具合に乗って食べやすいんです。そして、鉄板に接している側だけパリっとしてて、麺全体は柔らかく弾力があり適度に空気も入っていて、本来の麺の食感とふんわり感があるんですね。
お好み焼きの麺って、このように、パリっとした食感と弾力のある麺を同時に味わえるのが、おいしいんですよ。「麺を味わう」お好み焼きですね。胡桃屋さんの野菜のおいしさに加えてこの麺、これがもう、なんとも言えないおいしさです。
そういえば先に丸くして焼くといえば、弁兵衛さんのお好み焼きもこれとよく似ています。麺と麺がくっついていて中が柔らかく、初心者でも食べやすいお好み焼きだと思います。そして、パリパリで有名な日々来さんとみっちゃん横川さんも、麺の焼き方自体はこれとほぼ同じようなんですね。ただ、この二店舗は鉄板に接している側だけではなく、全体をパリっとさせる焼き方をされているのでとてもパリパリ感が高いお好み焼きなんですね。それはそれで別の美味しさがあるんですが、胡桃屋さんは柔らかく焼き上げるところに特徴があるわけです。
店内は、鉄板カウター席と鉄板の付いた4人がけの座敷が2つあります。綺麗にされていますので、女性グループや家族連れの利用もおススメです。お好み焼き以外に、すじ煮込みや牛鉄板焼がありますが、どちらかと言うとお好み焼きの待ち時間に食べる感じです。
胡桃屋
サービス:★★★★★ 店のおしゃれ度:★★★★
お好み焼き:とてもおいしい\(@^0^@)/[このマークについて]
営業時間 11:00~14:30 17:00~21:00(日祝定休日)
そば肉玉 810円(2014/5確認)
場所 広島市中区八丁堀9-5山本ビル2F
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やっぱり、おいしいそ~です。ここには、20年以上通ってます。キャベツも、葱も瑞々しくて。
いまは転勤したのですが、八丁堀に勤務していた頃、『みっちゃんはどこでしょうか?』と観光客に尋ねられたら、『よろしければ・・・』と地元民おススメと胡桃屋に案内してたんです。
>itatchi様
通われてましたか。ここが一番おいしいと評される声、特に女性の方が多いんですね。このキャベツの味が魅力なのかなぁ。