一銭洋食 広島お好み焼きのルーツの名がついたお好み焼き屋

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白島のキューガーデンから、その前の広い道路を挟んで反対側に一銭洋食というお好み焼き屋さんがあります。広電の白島電停からはそのまま横川方向に歩くと左側になります。

「一銭洋食」というのは京都で大正時代に子どものおやつとして売られていたものです。小麦粉を水で溶いて刻みネギを乗せて焼いたものにウスターソースをかけて食べていました。これと同じようなものが広島でも売られていて、戦後の食料不足のときに、おとなでも一食分の食事になるようにと、キャベツ、もやし、そばなどを追加したのが広島のお好み焼きのはじまりです。

Check.一銭洋食
水に溶いた小麦粉を鉄板で焼き、ネギなど乗せて焼いた鉄板焼き料理。 「一銭定食」、「壱銭焼き」、「キャベツ焼き」とも呼ばれる(Wikipedia 一銭洋食より)
(広島のお好み焼きは、)戦争で食料が不足した戦後に、少量の小麦粉と野菜を多く使用して作られるようになり、お好み焼きと称されたのが始まりであるが、戦前に子供のおやつだった「一銭洋食」が元の形になっている。(Wikipedia お好み焼きより)

つまり、一銭洋食というのは広島のお好み焼きのルーツなわけで、まさに、その名前が付いたお好み焼き屋さんなんです。

この付近は、オフィスビルやマンションが立ち並んでいる場所です。一銭洋食さんのお店も、ワンルームマンションのビルの一階にあります。KKR広島や瀬戸内観光ホテルに宿泊される場合は、徒歩圏内です。

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店の前に貼られているメニューです。「お好み焼き」というの卵そばなし。こういうところから、広島のお好み焼きの歴史を感じさせます。「そば入り」という、たまごが入っていないのもあるようです。あ、このお店に限らずお好み焼き屋さんで肉・たまご・そば入りが食べたいときには、「そば肉玉」と言いましょうね。

 

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このお店のお好み焼きは、焼き方に特徴があります。通常は、最初にひっくり返した後で生地を一番上にしてしばらく焼き、そのまま麺とたまごの上に置いてもう一度ひっくり返すので、ひっくり返しは計2回です。

このお店では生地を一番上にして焼くところまでは一緒です。キャベツは千切りよりもちょっとだけ太くカットされています。そしてそこからが普通とちょっと違い、一旦そのままで元も向きにひっくり返して野菜を上に戻します。そして焦げた野菜などを取り除き新しいキャベツを少し追加して、もう一度生地が上になるようにひっくり返します。この後は普通と同じだから、計4回のひっくり返しになります。焼く途中には何度か水分が注入され、全体を通して結構時間をかけてしっかりと焼かれています。麺は店で茹でる方式で普通の固さ、たまごは鉄板で黄身を潰して丸く広げ完熟焼きです。

使用されているソースがカープソースです。オタフクソースよりも若干酸っぱさがあって個人的には好きなんですよね。

高さのある柔らかい仕上がりで、ヘラがよく通ります。一度、野菜が上に来た時に水蒸気が飛んでいくので、キャベツの味が締まるんでしょうね。水っぽくもなく、キャベツの美味しさがしっかりと感じられるお好み焼きです。

店内には鉄板前の席とテーブルがありました。

 

一銭洋食

サービス:★★★★ 店のおしゃれ度:★★

お好み焼き:おいしい(o^-^o)[掲載店は一律[おいしい(o^-^o)]]

営業時間 11:00~21:00(日祝日休日)

そば肉玉 600円

場所 広島市中区東白島町19−83

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